[title:かぶと釜蒸留]

[再現のもととなったイラスト]

[蔵元の大石さん]
かぶと釜を復元した大石さん

かぶと釜の復元
珍道中日記の「九州の旅・・・あくね編」でご紹介しました。鹿児島県阿久根市にある大石酒造さんは、明治時代まで使われていた焼酎の蒸留装置である「かぶと釜」を復元して芋焼酎をつくられました。現在、このような蒸留方法は国内には例がなく、東南アジアの山岳地帯に残っているだけだということです。もちろん蔵元の大石さん自身もまったく見たことがなく、博物館でイラスト(上記記載)を手に入れて製作されたということですので苦労がしのばれます。

蒸留装置の仕組み
さて、気になるかぶと釜のしくみですが、現在の蒸留装置と原理はまったく同じです。いや、現在までその仕組は変わっていないというわけですネ...。イラストをご覧下さい。おおむねこの装置は3層に分かれています。一番下の火にかかっている部分のカメには、焼酎の醪が入っていて、熱せられた醪は蒸気となって立上ります。すると、一番上にある両手鍋(冷水が入っています)の底に水滴となってつくわけです。この鍋の真下には小さな受け皿がついていて、焼酎のしずくは管を伝わり、釜の外に出てくるわけです。お解りいただけるでしょうか。

幾度もの失敗...。
蒸留装置の原理は、醪を熱して、その蒸気を集めるということでいたって簡単ですが、ここで、うまい焼酎をつくるとなると話は別です。しっかりとした味わいの酒になるまでは相当な苦労があったようです。蒸留はしたものの、味も素っ気もないただの蒸留水だったということです。幾度もの失敗を繰り返しやっと酒になったということです。いうまでもなく大石さんの忍耐と情熱の賜物です。

[現在の蒸留装置]
通常の蒸留装置(釜)

[復元されたかぶと釜]
大石さんが復元した「かぶと釜」

このコナーで紹介した大石酒造さんの製品はこちらをご覧下さい。

 


戻る


――酒屋珍道中――