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■ 冷えすぎた日本酒 ■ |
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■日本酒市場が冷えすぎた..という訳ではありません。 |
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冷えすぎた日本酒などとタイトルをつけると、お酒がまったく売れないとか、若い世代に指示されずに...。などと酒屋のぼやきかと思われがちですが、今回は少し違って、あまりにも「冷たく素気ないお酒」がまかり通っているような気がしますので、お酒を美味しくいただく温度について考えてみたいと思います。 ちょっと気が利いたお蕎麦屋さんでざるそばを注文すると、ゆであがったそばを冷水(氷水)にさらしてシコシコした歯ごたえのおそばを出してくれますが、たまに度が過ぎて、歯にしみるような、めちゃくちゃ冷たい蕎麦が出てくることがありませんか。もちろん、冷たすぎて香りも味わいもまったく楽しめないお蕎麦であることは云うまでもありません。同様のことが日本酒にもあてはまるような気がします。居酒屋さんでお酒を注文すると冷たい日本酒が出てきますが、適温を超えて非常に冷たいお酒がでてくることもしばしば。もちろん、おそばと同様に香りや旨みが味わえないばかりか、酒本来の美味しさがまったく消えてしまっていることがよくあります。 |
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■冷やしすぎの純米酒は旨くない! |
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| 神亀というお酒をご存知でしょうか。昭和62年に生産するすべての酒を純米酒にしてしまったというかたわら、最近では有名雑誌「dancyu」にも大々的に取材され名実ともに、地酒の代表的なブランドです。ところがこのお酒、なかなか売れない!もちろん当店の売り方が悪いのもあるのでしょうが、全国的な傾向のようです。なぜそれほどまでのお酒が売れないのか?まずなんと言っても「難しい酒質」にあるようです。蔵元のチラシにも「このお酒は35歳を超えて、人生の機微がわかるようになってから…」などと記されています。まぁ、こちらは時が解決してくれるとして。ここでお話したいのは、この蔵元の代表的な銘柄「神亀 純米酒」は、 |
神亀酒造の仕込蔵。ここからとっても旨い純米酒が誕生するわけですが....。 |
| あまり温度が低すぎると、硬く、萎縮した味わいと、後味にのこるぴりぴりとした辛さと苦味が強調されるような気がします。ところが、常温やぬる燗でおなじお酒を飲むと、熟成酒らしいとてもまろやかな旨みとしゃきっとした辛さが引き立ちます。お酒のために良かれと冷蔵保管したものの、そのまま低い温度で飲むと思わぬ落とし穴があるようです。これは、神亀に限ったことではありません。同様なことが特に旨みが大切な純米酒に多いような気がします。 | |
■低温管理と、お酒を飲む適温は別じゃない?日本酒をキンキンに冷やすということは、約15年ほど前にあった「吟醸酒ブーム」からではないでしょうか。それまでは市場にあまり出ていなかった吟醸酒が一般家庭に持ち込まれるのと同時に、蔵元や酒屋がこぞって低温管理のキャンペーンをはじめました。なんせ強気な酒蔵は「冷蔵管理がしっかりしていなければ売らない!」と豪語。それからしばらくは、淡麗辛口ブームでしたので、なるほど「冷やしたほうがシャキとして飲みやすい!」と感じました。ところが昨今、旨みや味わいのあるお酒が注目されはじめると、あまり低い温度で飲むとお酒の美味しさが十分引き出されないことに気が付き始めたように思います。 |
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| さて、それでは、日本酒を美味しく味わう温度は、何℃ぐらいなのだろうか?という疑問が生まれますが、○○℃と断言するのはよくないと思います。飲む方の好みや、酒質などによって大きく左右されと考えるからです。ここでの提案は「お酒の低温管理と、飲用に適した温度は別じゃない!」ということです。ぜひ、皆さまそれぞれで、旨く味わえる温度を見つけ出してください。きっと新たな発見があると思います!ちなみに、昨年の夏、とても暑い日に、山廃純米酒の常温がめちゃくちゃ旨く感じることがありましたョ! | |
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